毎日愛車を停める駐車場は、お気に入りのものにしたい。デザインも自分でこだわって作ってみたい。そんな方のために駐車場のデザイン案をご紹介します。
駐車場を手作りしてみたいと思っても「コンクリートの駐車場なんてプロじゃなくてもできるの?」という問題に直面する方も多いかと思います。
実際、コンクリートを使って駐車場を作るというのは難易度が高いです。
型枠を作成する、コンクリートの表面を慣らすなどの技術面はもちろん、生コン車の手配、打設に必要な機械の用意など予算も多くかかってしまいます。
そこで今回は、コンクリートを使うことなく、ブロックを地面に敷き詰めることによって作成した駐車場の一例とその作り方をご紹介したいと思います。
1. どんな駐車場にしたいか想像してみる
ここで、こんな感じの駐車場にしたい!とイメージすることで必要な材料が決まってきます。
今回私たちは施工方法に、インターロッキングを採用しました。
材料として、ヨーカンブロックを使います。
インターロッキングとは、コンクリートをお互いがかみ合うような形にし、レンガ調に組み合わせた舗装方法のことです。街中の歩道や、公園の小道でよく見られますね。
そして今回、コンクリートを使用せず、砂の上に直接据えていきたいと思います。
2. 施工の準備をしよう
〇材料
・ヨーカンブロックなど、様々な大きさのブロック
・山砂
・砕石(RC)
〇工具
・スコップ、鋤簾など整地に必要な道具
・ショックレスハンマー
・水平器、水糸、スケール
仕上がりをインターロッキングにしよう!でも個性を出したい!
そこでブロックはヨーカンを主にし、ところどころ遊んでみます。そのために形、大きさの異なるブロックを数個購入しました。
3. 駐車場づくり開始
①砕石と砂を敷く
下地を作っていきます。まず砕石を敷き、転圧します。その上に砂を敷いていきます。ブロックを安定させるために砕石は敷いたほうがいいです。次に、整地する砂の高さですが、駐車場にしようと思っている土地(インターロッキングの上辺)と、隣接する道等の高さを揃えます。ブロックを叩いて砂に少し埋めるという形で据えていくので、ブロックの高さを考えて少し高めに砂を整地するとよいです。
〇高さの見方
土地は勾配がついていたり手前から奥までずっとまっ平というわけではありません。正しい高さに砂を敷くために基準を作るとよいです。そこで水糸の登場です。今回のお庭は写真のように奥のブロックの天端と駐車場手前の土地を水糸で結び基準にしました。敷いた砂が糸から何センチ下がっているかな、と確認しながら、いっぱい下がっているところは砂を入れたり、高いところから砂を持ってくるなどして糸から同じだけ下がっている土地を作りましょう。
②ブロックを据える
下地が出来上がったらブロックを据えていきます。手前から奥までまっすぐな列を作って据えていきたいので、ここでも水糸を基準にします。糸を垂直に張り、写真のように糸の近くから据えてブロックの高さの基準を決めます。
据えるときは水平器を使用して正確に据えましょう。水平に決まったブロックと据えたいブロック2つに水平器を載せることで高さもそろえながら水平も見ることができるのでこの方法でどんどんインターロッキングを作っていきます。ショックレスハンマーを使うとはいえ、強く叩きすぎるとひびが入って割れてしまうので気を付けてください。強度を増し安定させるため目地(ブロックとブロックの間)に砂を入れます。向きを変えてみたり、カットして小さなものを置いてみたり、違う種類のブロックを並べていくのも楽しいです。
今回私たちが作ったものがこちらです。
ブロックの並べ方に何かコンセプトをもって据えていっても楽しいかもしれませんね。アイデアは自由なので、こだわったお気に入りの駐車場をつくてみては!
以上、山門造園施工の駐車場の一例でした。